リビングの主役、ソファの選び方 「色には人を癒し、元気付けるパワーがある！」

リビングルームの中で壁と床に次いで大きな面積を占めるのは、カーテンとラグ。その次がソファです。
当然視界に入るソファの色から受ける印象は小さいものではありません。だから色にはこだわって欲しいと思います。
日本で売れているソファの色は、オフホワイト、ベージュ、ブラウン系、グレー系がほとんどではないでしょうか。時折スタイリッシュなデザイナーズソファを買われる方が、白や黒、あるいは赤を選択するぐらいのようです。
リビングを寛ぎの場所として考え、ソファには気分がリラックスして安らぐことを求めるのであれば、ナチュラルなアースカラーの張り地をお勧めします。
それにクッションなどでアクセントとなる色をセレクトすれば、インテリアのコーディネートを十分に楽しむことができます。
そうこれはファッションと全く同じ考え方で、ネクタイやポケットチーフ、マフラーやスカーフなどで差し色を加えてコーディネートをするようなものなのです。

しかしときどき外国人はどうしてあんなに上手に色柄物を着こなせるのだろうと思うことはありませんか？

インテリアにおいても、彼らには日本人には真似できない色のコーディネートをいとも簡単にやってのけます。
ヒュルスタ・ジャパンに勤めていたとき、何度かドイツ本社へ出張しました。デュッセルドルフからアウトバーンを飛ばして1時間ほどの、オランダとの国境近くの小さな町です。
その度に同僚の家を訪ねましたが、みんなそれぞれ自分らしいインテリアのコーディネート、色のコーディネートを楽しんでいました。共通しているのは、どの家も皆それぞれのライフスタイルが滲み出ているということでした。

ソファを選ぶとき、束になったソファの張り地見本をめくっていると、気分が落ち着くナチュラルな色以外に何故か自然と微笑んでしまうような色があるはずです。

家にあるネクタイも並べてみると不思議と赤系の色が多かったりしませんか？
それは昔から自分が慣れ親しんでいる好みの色を持っているからです。そしてそれは歳を重ねるごとに変わったりもします。
私の場合、ブルー系のネクタイがとても多く、青が少し混じったソファ張り地に食指が動きます。

さてここまで「サイズ」、「形・デザイン」、「素材」、「カラー」とポイントごとにソファの選び方をご紹介してきました。
ソファを選ぶときも必ず自分がしたい寛ぎ方を実践してみてください。
普段は気に留めていなかったところが見えてくると思います。

 
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