間違わないラグの選び方 「製造工程からラグを知る」

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間違わないラグの選び方
「製造工程からラグを知る」

 

絨毯・ラグと一口に言っても、その作り方には大きな違いがあります。

 

| ハンドウーブン
平織りの絨毯のことを、ハンドウーブン(hand woven)と言います。
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縦横の糸で平坦に織られたもので、キリムなどがその代表です。
平織りを機械化して作ったものが、バスマットやキッチンマットなどです。
軽くて持ち運びも簡単で、コットン素材、化学繊維のものであれば、自宅の洗濯機でジャブジャブ洗えます。

厚みがないので、ダイニングセットの下に敷くと、ダイニングチェアの出し入れが簡単で、床を傷つけたり、階下への音も気にならなくなります。


| ハンドタフテッド

ハンドタフテッド(hand tufted)は、電動または手動のタフティックガンを用いて基布に縫い付けていくもので、パイル糸を植え付けることからハンドフックドともいわれます。

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予め起こしたデザインを投影して柄を作れることから、デザイン性の高いラグに用いられます。
手作業で縫い付けていくため、効率は悪いのですが、機械にはできない密度の仕上がりが生まれます。
ふかっとした毛足の感触があることから、ソファの前やベッドサイドなどに最適です。

ハンドタフテッドよりもさらに機械化し、大量のミシン針で一度に植え付けるように縫い付けたタフテッド絨毯も大量生産品として市場に多く出回っています。
このような製品になると価格もぐっと安くなります。

突き刺した糸を固定するためには、裏側にラテックス(ゴム)や布でパッキングさせる必要があり、このラテックス面が床暖房の熱でポロポロ落ちてしまうことが時々起ります。
ラグを選ぶときに裏面のラテックスが丈夫なものかを確認するといいでしょう。

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 裏側をラテックスで処理されたラグ

 

 

| ハンドノット
ハンドノット(hand knotted)は、デザイン画の描かれたグラフペーパーに基づいて、基布に糸を一つずつ結んでいくもので、もっと手間暇が掛ります。
熟練した技術が必要とされ、一日10㎝程しか生産することができません。

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さらに結ぶ糸が絹糸のように細くなればなるほど時間が掛るようになり、平米あたり130万ノットのペルシャ絨毯などは完成までに数年を費やすものまであります。


| 毛足の処理方法

絨毯は毛足の処理方法によって仕上り感、踏んだときの感触が変わってきます。

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丸く残したものをループパイル、切ったものをカットパイルと呼びます。

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 ループパイル   カットパイル  ループ&カットパイル


さらに長く毛足を伸ばしたものをシャギーといいます。

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 人気のシャギーですが、密度によって価格も大きく変わってきます。

これらを組み合わせたり、デザイン的に刈りそろえるカービング加工して、立体的に表情を持たせるとデザイン力が増し、高級感のあるラグになります。

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 デザイン性の高いカービング加工されたラグ。


このように絨毯・ラグの製造方法を知ると価格の差も納得できますし、表面だけでなく裏面も気になるようになります。
素材やデザインはもちろん、作り方によってもラグの良し悪しが出るんだなあと実感します。
安くて密度の少ないものになれば、ふかふかした感触が無く、床への底付き感を味わうことになるし、ラグ自体が軽くなるので滑ってしまう危険性もあるのです。
ということで、次回は「素材からラグを知る」です。


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2016.07.22投稿改訂