眠りのゼミナール 「快適な睡眠のためにすべきことは」
眠りのゼミナール
「快適な睡眠のためにすべきことは」
一日の1/3を睡眠に費やすとすると、75年生きれば、25年も眠っている計算になります。
そもそも人は何故眠るのでしょうか?
近年科学の力で眠りを研究されているものの、まだまだ完全に眠りのメカニズムは解明されていません。
| 5人に1人の睡眠障害
テレビやインターネットの普及で、情報は24時間世界中を飛び回わり、さらに勤務時間帯の多様化や、物流の短縮化により都市は眠ることがなくなりました。そのため地球は夜でもその都市の形をくっきりと浮かび上がらせています。
人はあらゆる環境からのストレスを受け続け、睡眠への影響はますます深刻な問題となっています。そのため、5人に1人の割合で、睡眠障害を抱えていることが明らかになってきています。
そこで現代社会において、快適に眠るための基本的な知識の習得と、より良い睡眠環境に作りについて考えてみることにしましょう。
| 体内時計
朝起きるのが辛い。
休み明けの朝が特に辛いという経験はありませんか?
そんな時は思い出してみて下さい。前日の夜、何時に寝たのかを。
遅くまで起きていませんでしたか?
そしてさらに前日の朝、何時に起きたのか。休みだからといつもより長く布団に入っていませんでしたか?
最新のデータによると日本人の体内時計は平均24時間10分です。これまで長い間25時間とされてきましたが、これは古い計測方法によるもので、誤りがありました。
10分しかずれていないと思いがちですが、それでも真っ暗な閉ざされた空間に置かれ続けると、この体内時計によって少しずつずれていくことになります。
このずれを人は毎日リセットしています。
| 体内時計をリセット
それは朝起きた時にカーテンを開け、明るい太陽の光を浴びるという行為です。
明るい光を浴びたとき体内時計はリセットされ、と同時にその日の夜寝る時間もセットされるのです。だから休みの日の朝、遅くまで布団に入っていると、その夜なかなか寝付かれず、結果スッキリしない目覚めが訪れることになるのです。
ではどうすればいいのでしょうか。
それは「いつもと同じ時間に起きたり、寝たりする規則正しい生活を送ること」が大切なのです。休みくらいもっと眠りたいというのであれば、昼間に短いお昼寝タイムを取ればいいのです。15~30分ぐらいの短い睡眠は夜の睡眠に影響を与えることはありません。昼寝前にカフェインを摂り、机やソファで軽い睡眠を取れば、その後の身体はとても軽く、非常に効率的です。
| 体内時計は影響を受けやすい
体内時計は、夜の明かりでも簡単にずれを生じてしまいます。
例えば昼間の太陽の下では1万ルクスの明るさがあります。夜に体内時計の影響を受ける明るさは、1000ルクス程度です。コンビニエンスストアなどは1300ルクスぐらいですし、家に帰っても蛍光灯の下やテレビ画面、パソコン、スマートフォンなど影響を受けやすいものばかりです。
特に寝る前のテレビやスマートフォンは、せっかく朝リセットした体内時計の時間を狂わせてしまうのです。
眠れない人はこれからもますます増えていくに違いありません。
<今日のポイント>
規則正しい生活のリズムが、快適な睡眠をとるための第一条件!
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2016.07.21投稿改訂