眠りのゼミナール 「夢」

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眠りのゼミナール 「夢」

 

レム睡眠とノンレム睡眠、
枕とベッドとの関係、
ベッドを選ぶときは実際にゴロンとなることなど、
これまで快適な睡眠を得るためのいくつものポイントについて述べてきました。どれも大切なポイントです。是非実践してみて下さいね。

 

さて今回は「眠りのゼミナール 最終回 夢」についてです。
あなたは悪い夢を見ることがありますか?
人の見た悪い夢を食べて生きるといわれるバク。
このバクは実在のバクとは違い、体は熊、鼻は象、目は犀、尾は牛、脚は虎という架空の動物なのです。
昔から私たちは夢を神秘的なものとして捉えたり、神の啓示として捉えてきました。
古今東西、支配者たちは夢を解くための特別な者を身近に置き、自分の見た夢で未来の吉凶や大切な政の舵取りを占わせました。
近年になっても、心理学などのアカデミックな分野での夢の研究が続けられてきました。ご存知のようにフロイトユングは見た夢を分析し、更に連想させることで、「夢判断」というカウンセリングを行い、個人個人の現在さらには未来を判断する研究実験を体系化しました。
しかし夢を分析して、本当に未来やその人の性格を知ることができるのでしょうか?

 

夢のない話で恐縮ですが、夢からその人の未来や性格を窺い知ることは、実はできません。現在置かれている状況を、ある程度判断する手助けにはなるかもしれません。
夢は基本的にレム睡眠時における脳内の情報整理のための現象です。
その日にあった、あるいは最近起こった出来事や知り得た膨大な情報を、脳内にファイリングしていくための作業が夢として起こるのです。
ストーリーはかつて読んだ本や漫画、観た映画、聞いた話が錯綜し、登場する人物も身近な人から好きな人、有名著名人、過去の偉人、宇宙人など脈絡がありません。だから夢はあまりにも奇想天外なものであったとしても、ほぼそこにはオリジナリティーが無いことになります。

 しかしそう言い切れない不思議なことが数多く存在します。
夢で見たことをヒントに新しい実験方法を思いつき、結果ノーベル賞を受賞した科学者。
夢から画期的な技術革新を起こす新商品を思いつき、世に出した実業家。
夢の中から受けたインスピレーションから生まれた名曲など、数えきれないほどのエピソードがあります。
これらは目覚めているときには発想することさえできなかったことが、枠にはまらない自由な発想が可能な夢という場所によって、産声を上げることができたのでしょう。

 

「もしもいくらかの夢を持つことが危険なら、その状態から立ち直るためには夢を少なくするのではなく、多くすること、夢全体を自分のものにすることです。もはや夢に苦しまなくなるためには、自分の夢をすっかり知り尽くすことが大切なのです」マルセル・ブルースト著「失われた時を求めて」より。

これは就寝中に見る夢のことではなく、願い、叶えるための夢のことでした。

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<今日のポイント>

 「夢占いしてあげようか」という口説き文句には乗らない方がいいですよ(笑)。何せ夢であなたを判断することは不可能ですから。



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2016.07.21投稿改訂