眠りのゼミナール 「ベッド購入時のポイント」

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眠りのゼミナール
「ベッド購入時のポイント」


ベッドを検討されているお客様の行動で不思議に思うことがあります。
ベッドのクッション性を確かめるためなのか、ベッドに腰を掛けて軽く上下に動く。人によっては、膝でそれを行う方もいます。横にならないのです。実に不思議な行動です。この動きだけでそのベッドの何がわかるのでしょうか?

 

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人は座ったとき、体重の85%がお尻の部分に掛ります。だから横になったときの体圧分散で設計されているベッドに対して、座っただけでは何もわからないのです。
一方でソファを検討されている方は、入念に腰を掛けて座り心地を確かめます。1日のうちソファで過ごす時間は平均2時間から3時間ではないでしょうか。しかしベッドは平均7時間から8時間過ごすことになるのです。是非お店では人目を気にせず寝心地を確かめて下さい。

 


ベッド選びのポイントにはいくつかあります。

| ユニバーサルデザイン

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ベッドの高さにも大切なポイントがあります。
例えば、部屋が広く見えるからといってロータイプのものを選ぶと、寝たり起きたりする度に腰や膝への負担がかかります。
そして、床から30cmの高さの「夜になって舞い降りてくるホコリの層」で寝ることになります。気管支の弱い方やハウスダストアレルギーをお持ちの方などは、特にお勧めしません。

 

逆に、ダブルクッションのベッドにしたために高さが気になり、ベッドから落ちないだろうかという不安感から、知らず知らずのうちに緊張した睡眠になってしまうこともあります。

ベッドを選ぶ際には機能やデザインを重視することも大切ですが、使い勝手の良さや安心感などの、ユニバーサルデザインにも配慮が必要になってきます。

 

 

| マットレスの構造そのもの

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ベッドについて考えると、マットレスの素材について触れないわけにはいきません。
先ずはバネの入っているタイプのもの。
これには大きく分けて2つのタイプがあります。

  • ボンネルスプリング
  • ポケットコイルスプリング

ボンネルスプリングは、バネが連結したもので、支え方は面で支えるものです。
ポケットコイルスプリングは、バネが一つ一つ不織布に包まれていて、点で支えるものです。
価格的には、ポケットコイルスプリングの方が高いです。


次に、バネを使わないノンスプリングのものがあります。

  • 高反発ウレタン
  • 低反発ウレタン
  • ラテックス

素材としては、高反発ウレタンや低反発ウレタンといったウレタンフォームのものと、ラテックスというゴム素材でできているものなどがあります。
ヨーロッパでは環境面から、いくつもの素材が混合したスプリングマットレスよりも、廃棄するのにも簡単なワンマテリアル素材でできたものが主流となっています。
確かにバネのマットレスは産業廃棄物扱いとなり、廃棄コストはかなり掛ります。


その他ウォーターベッド、ジェルベッド、ポケットコイルの機能を異素材で作ったもの。細い樹脂を繊維状にランダムに編み込んだ新素材マットレスなどがあります。

 


それぞれ機能性、コスト面、環境面、健康面、メンテナンスなどあらゆる面において長所と短所があります。だから一概にどれがあなたにとって一番適したベッドなのか言い切れるというものではありません。
メーカー側も有名ホテルに数多く導入した実績を前面にアピールしたり、著名なアスリートをコマーシャルに使って消費者にアピールしています。


だからこそベッドを選ぶときには、先入観やいろいろな情報にあまり惑わされることなく、実際に横になってそれぞれのベッドを体感して欲しいのです。
仰向けになったり、横向きになったり、座ってから立ってみたり、実際の使い方を想定してゴロゴロ寝てみて下さい。きっとそうすることでベッドの違いが分かるはずです。そして自分に合った最良と思われるベッドを選ぶようにして下さい。

私はベッドというのは、ダイニングやリビングなどの他の家具とは一線を画したものだと考えています。
眠りというのは非常に重要な生理現象で、特に現代社会において多くの方が悩みを抱えています。
ちなみに私はかれこれ15年ぐらいドイツのhulsta(ヒュルスタ)社のベッドを使っています。このベッドの優れている点は、自分の体型に合わせてカスタマイズできるという点です。つまり、オーダーメイドの寝心地が得られるベッドです。

ヒュルスタのベッドは、下記にて詳しく知ることができます。

www.rhino-creation.com

www.rhino-creation.com



<今日のポイント>

ベッドは眠るためのもの。だから実際に横になって体感することが大切!

人目を気にせずお店でゴロンとなって下さい。

 


お問合せ先
hülsta planning center 日本橋
interior shop RHINO creation
Web : http://www.rhino-creation.com/
Mail : info@rhino-creation.com
東京都中央区日本橋浜町1-12-9 日本橋浜町ビル1F
Tel.03-5829-8188

 

2016.07.21投稿改訂