眠りのゼミナール 「ベッドで寝る必要性を考えてみよう」

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眠りのゼミナール
「ベッドで寝る必要性を考えてみよう」


最近のマンションや一戸建てには、和室が組み込まれていな家が増えています。
それと同時に、ベッドの普及率も年々伸び、住環境は欧米スタイルへと移行しつつあります。

 


| ホコリの層で寝る?
大都市ににょきにょきと現れた超高層マンション
このようなマンションの窓は大抵、床から天井まであり、窓は開かないようになっています。かつての日本家屋といえば、室内においても季節の移り変わりや時の流れを実感することが出来ました。隙間風さえも楽しむ余裕がありました。

 

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人が家の中で活動している日中は、大気中にほこりが舞い上がります。それが夜になると、ゆっくりと下に降りてきて、床から30㎝ぐらいのところに漂います。かつてのような隙間風が入る家であればほこりが滞留しなかったのが、高気密の家になればなるほど滞留します。
だから布団で寝ていると、その床から30㎝のほこりの層の中にいるようなものです。気管支の弱い方や、ハウスダストアレルギーの方にとって、とても危険なことです。このほこりの層から逃れることができるのは、床から30cm離れる。つまりベッドで寝ることです。

 

 

| 硬い寝具神話

日本はこれまで何故か寝るときは、硬いところに横になり、背骨を真っ直ぐにして寝ることが正しいとされてきました。今でもそう思っていますか?
残念ながらそれは正しくはありません。

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寝ているときの理想的な背骨のラインは、立っているときと同じ、自然な「S字ライン」がベストです。硬い寝具で寝ていると、自然な「S字ライン」が作れません。さらに硬さによる圧迫で、折角の睡眠が妨げられてしまい、熟睡ができないのです。


では一番優れた寝具って何でしょう?

 

 

| 無意識の寝返りと椎間板
人は昼間立ったり座ったり、歩いたり走ったり、重い荷物を持ったり家事をしたり、常に重力と戦いながら活動しています。頭の重さも体重の約10%ぐらいあるのですから、当然背骨への負担は半端じゃありません。だから朝よりも身長が1,2cm縮むことだってあるのです。
これは背骨と背骨の間の椎間板から水分が出て行ってしまうことによるもので、夜寝ている間に再び椎間板は水分を吸収し、元に戻るのです。身体って不思議ですね。
しかしじっと横になっているだけでは椎間板の水分は吸収されません。実は寝返りを打ったときに椎間板は水分を吸収するのです。

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適度な寝返りを打つことができるベッド。これが優れたベッドなのです。
「適度な寝返り」ってどういうことなのか? 
これは次のテーマ「レム睡眠、ノンレム睡眠」と重要な関わり合いがあります。


<今日のポイント>
気密性の高い現代の家だからこそ、ベッドで眠る必要性がある!

 

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2016.07.21投稿改訂