壁を楽しむために、壁を知る 「壁紙、クロスで簡単に模様替え」

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壁を楽しむために、壁を知る
「壁紙、クロスで簡単に模様替え」

 

現在の住環境の中で、最も普及している壁の仕上げ材は壁紙(クロス)、特に安価で作業性に優れたビニールクロスがほとんどと言っていいでしょう。

 

| クロスの種類

・紙製クロス

壁紙の歴史は意外と古く、今から500年ぐらい前のヨーロッパで生まれました。
著名なデザイナーによる室内装飾用の紙製のクロスは、量産できることから大いに普及しました。
そして19世紀ヨーロッパでは、産業革命によって、安価な機械製品が大量に出回るようになりました。そこに立ちあがったのがイギリス人デザイナー、ウィリアム・モリスです。再び職人の手によるこだわりと美しさ、さらに職人の労働への喜びを取り戻すべく、生活と芸術を合致させるための運動を興し、自らモリス商会を設立してインテリア製品を生み出して行きました。この「アーツ・アンド・クラフツ運動(Arts and Crafts Movements)は世界中に広まり、日本においては柳宗悦民芸運動に影響を与えています。

 

・布製クロス

また寒さを和らげるためや装飾性をさらに高めるために、布製のクロスが生まれました。ベルベットやリネンといった布の独特な織り感を持たせた布クロスは、高級感があり、ホテルや高級ブティックなどで使用されるようになりました

 

・ビニールクロス

紙クロスや布クロスよりも安価で、施工性が楽なものとして現在普及しているのが、ビニールクロスです。しかし最近では安価なものばかりではなく、デザイン性に富んだものや、遊び心のあるものも増えてきています。

 

その他のクロス

その他、最新のクロスには、

  • 革の素材感を持たせたもの
  • 石やコンクリートの質感を持たせたもの
  • 天然木やコルクなどと組み合わせたもの
  • 土壁のように見える漆喰や珪藻土を取り入れたもの

 

 

| クロスのメリット、デメリット

このようにクロスはとても簡単に部屋の模様替えをすることができ、コストも比較的リーズナブルに抑えることができます。

しかし5年から10年で接着剤の劣化によって継ぎ目部分が剥がれてきます。湿気などの貯まりやすい場所になると、1年持たないこともあります。
そのためある程度の期間で張り替えをしなければなりません。トータル的に考えると一長一短があります。

また接着剤によるアレルギー症状が生じる恐れもあります。施工業者の方と十分な打ち合わせをしたうえで、決められることをお勧めします。

 

各メーカーのホームページでは、ウェブカタログが充実していて、商品のアップ画像から全体のイメージをつかむことができる画像まで非常に親切です。さらにサンゲツなどのショールームでは実物を見るだけでなく、サンプルをもらうこともできます。大いに活用しましょう。

 

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最後に、安価で大量の機械製品が普及した産業革命後のヨーロッパと、画一的な住宅ばかりの戦後の日本とは、相通じるものがあります。

  • 白一辺倒の室内の壁
  • 均一に照らすための照明
  • 画一的な間取り
  • 南向き信仰で、窓ばかりの間取り

そこにはかつてあったはずの、職人によるこだわりや美しさがありません。ビニールクロスがその元凶の一つだという人もいます。しかしそうとは言い切れません。クロスには漆喰や珪藻土、ペイントウォールにはない優れたデザイン性があります。先ずは絵を飾るように、一部分の壁をクロスで変えてみたらいかがでしょう。きっと新しい世界が開けるはずです。

 

さて次回は最近caféや店舗だけでなく、自宅でも増えている「ペイントウォール」です。

 

 <今日のポイント>

手軽にデザイン性のある空間作りができるのが壁紙(クロス)。仕上りを想像するだけでも楽しくなりませんか?

 

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2016.07.23投稿改訂