しまうだけが収納じゃない!「日本の収納の惨状」

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しまうだけが収納じゃない!
「日本の収納の惨状」

 

日本の住環境は、近年大きく移り変わって来ました。
和室は無くなり、床はフローリング。
柱や壁が減り、空間が広がり、窓が大開口となっています。
そしてつくづく感じるのが、収納すべきものが以前に比べてとても難しくなってきています。

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| ウォークインクローゼットの錯覚

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かつて、和室には必ず押入れがありました。布団や季節の衣類をしまっておくことができました。
そして雑雑としたものを片付けるための納戸がありました。
その代わりに住まいの中に出現したもの、それがウォークインクローゼットなる代物です。
ウォークインクローゼットはその名の通り、中へと歩き入り、洋服や物を収納するための場所です。しかし日本のウォークインクローゼットは欧米のものとは大きく違います。先ず第一にスペース。日本のウォークインクローゼットはあまりにも狭い。しかもマンションメーカーは、ウォークインクローゼットのスペース全てを収納エリアとして計上しています。本来歩き入る場所には物を置くことはできません。
また、ウォークインクローゼットの中に、大きな梁があって、有効スペースが限られていることもあります。
そこでマジックを使います。ウォークインクローゼットを立方メートルではなく、床面積の平米で計上するのです。結果、以前と同じぐらい収納が確保されているような錯覚に陥るのです。

そして次に、日本のウォークインクローゼットは機能的ではない。コートや長ものを吊るためのパイプが1本、その上に棚。これで効率よく衣類を収納できますか?ハンガーに掛けるもので丈の短いものを集めて、その下の空いた空間に押し入れ収納ボックスを重ねて衣類を仕舞わざるをえません。


どうですか? 実際に今ある備え付けの収納で、洋服や物が仕舞いきれていますか?

 

 

| リビングの白い壁神話
収納が足りないはずなのに、多くの方が口にする言葉があります。
「部屋に家具を置くと、圧迫感が出る」
圧迫感が出ないように、白い壁をできるだけ残したい」
「もしも家具を置くのであれば、低いものにして圧迫感が出ないようにしたい」
などなど。
しかも、これらをプロと呼ばれるインテリアコーディネーターが発しているため、やがては一般消費者までもが真似をします。
本当にそうなのでしょうか?

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確かに、ミニマルな空間はスッキリとしています。しかし、物がないのであればこれでもいいのでしょうが、例えば趣味で収集しているものを飾りたい方であれば、それに合わせたキャビネットが必要になります。また蔵書がたくさんある方であれば、今ある本プラス、これから増え続ける本を収納するための本棚が必要になります。さらに子供ができれば、洋服や本やおもちゃを場所を確保しなければ、子供に片付けるけることを教えることはできません。
それでもまだ、圧迫感が出ないことを優先させなければならないのでしょうか?
白い壁を大切にしなければならないのでしょうか?


・光の反射率

例えば白い壁は、テレビをかなり目立たたせます。しかも白い壁は、光の反射率がとても高いです。
美術館では、意識的に絵を目立たたせるために、白い壁よりも光の反射率の低い、目に優しい色で壁を塗ります。最近では美術館だけでなく、学校や公共施設、一般の住宅でも、白以外の目に優しい反射率のカラーで壁を塗るようになりました。色には気持ちを鎮めたり、集中力を高めたりする効果があります。
何故か日本だけが白一辺倒の壁と、当たり障りのない、のっぺりした照明で作られた空間だらけになっています。

インテリアコーディネーターは、本来お客様のライフスタイルに合わせて、それぞれのお客様に合った収納を提案するのが役目です。杓子定規に、圧迫感が出るからと背の高い収納を勧めないのではなく、お客様のライフスタイルに合わせた収納を提案すべきだと思います。



| 海外の収納術


・リビング

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整然と並べられた書籍。趣味の収集品の数々。見せる収納と隠す収納が一体化しています。

 

・ダイニング

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トーンを抑えたグリーンの壁に、落ち着きのあるカラーの家具をコーディネート。ナチュラルモダンな空間に仕上がっています。

 

・ホームオフィスf:id:rhino-blog:20140608105057j:plain

オフィス空間も、白を基調にしつつ、優しい木のぬくもりをアクセントで取り入れて、スタイリッシュにアレンジしています。

 

・ウォークインクローゼット
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毎日の洋服選びが楽しくなるウォークインクローゼット。アイテムごとに機能的に整然と片づけられるので、ストレスレスで、洋服選びができます。

 

このように海外の家では、窓は大きく取るのではなく、効果的に配置しています。また壁の色も白だけでなく、居住空間ごとに最適な色でコーディネートしています。

 

 

| 圧迫感に固執しない収納
自分の持っている洋服やものをストレスなく、整理整頓するためには、圧迫感に固執せず、壁や収納と、仲良くすることが大切なのではないでしょうか。
収納はただ単にしまうだけではなく、見せる、飾ることまで考えると、インテリアをさらに楽しむことができます。
結果、そこにあなただけの理想的な快適空間が生まれるはずです。

今回のテーマは収納です。
サイドボード、カップボード、ブックシェルフ、ワードローブ収納などなど。それぞれのテーマで収納家具を紹介していきます。
お楽しみに。

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2017年4月1日改訂